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2005年6月25日 (土)

黒い姐さん

相変わらず昴の散歩は優雅とは程遠いです。アンドロメダよりもさらに遠いって感じです。
座り込んじゃテコでも動かないし、歩き出したと思えば自分がゲェ~ゲェ~なるほどに引っ張るし。
まあとにかく、座り込みが酷いっすね。人を見たときだけじゃない。三歩歩いちゃすぐに座る。引っ張れば今度は伏せをする。何かが気に食わないらしい。何が気に入らないんだ。
先週相模原公園に連れて行ったときはこんなことなかった。終始テクテク楽しそうに歩いていた。
・・・アスファルトがイヤなのか? それとも車が怖いのか?

昨日は昴のご飯がなくなっていたので、昴を連れて初めて実家に行ったついでに、実家近くにある大きなペットショップに行きました。
ここはペットを連れて入れるので、昴を連れて優雅に買い物・・・としゃれ込みたかったんですが、ええ、儚い夢でしたよ。そんなこと夢見たワタクシがバカだったよ。
店の外でも店の中でも、昴の座り込みと常に対峙。手にいっぱい荷物抱えてるってのに、飼い主の事情など省みないバカ犬が「ぜってー動かん!」とばかりに座り込むから、さすがの温和なワタクシも(嘘です)般若の形相に。
まあ、そんな状態で何とか買い物をし、店の外へ出たところで、自分の家でも柴犬を飼っていると言う若いお兄ちゃんに声をかけられ、しばし柴談義をしていたところへ、新たに犬を連れたお客さんが通りかかりました。
大きな黒い犬。身体はシェパードっぽいけど、顔は黒柴。茶色い毛のマロ眉がある。でも大きくてスリムでカッコいい、多分MIX犬。
例によって昴がいそいそと寄って行きます。するとその黒い犬は友好的に尻尾を振って昴を迎えてくれました。
うわー、成犬に尻尾を振ってもらえるのって散歩デビューの日に出会った黒ラブ以来だあ。黒くて大きな犬は子供に優しい犬が多いのかなあ。
その飼い主さんによれば、この子は4歳のメスだそうで。やっぱりメスは温和なのね(前に会った黒ラブはオスでしたけどね)。
その様子に感激していたところ、事態が急変。

「ゥオン!!」

「キャインキャインキャイン!!」

急に一喝するように鋭く吠えた黒い姐さん。その迫力に飛び上がった昴は泣きながらぴゃーっと逃げてしまいました。
・・・昴がこういう声を上げることは滅多にありません。基本的には負けん気強いし、我慢強いから。
昴にこういう声を上げさせたのは、昴のしつけを見てくださっているフジタ先生と、この黒い姐さんだけです。
多分、昴が何か失礼なことをして叱られたのだ。
またしても飼い主さんの話では、この姐さんは子供に対してしつけや礼儀を教えるのが非常に上手だそうです。その姿はまさに母の如し。
もしかしたら姐さん、出産経験があるのかもしれない。実際におっかさんになったことがあるのかも。
初めて他の犬に厳しく叱られた昴は、しばらく姐さんの前でお行儀よくお座りをし、姐さんの様子を注意深く見てからまた恐る恐る近づいていきました。叱られたのにまだ行くのか昴。懲りないなお前。
でも姐さん、また昴を受け入れてくれました。先程の一喝はやはりしつけの一喝で、決して昴を嫌ったわけではないようです。

素晴らしい! ハラショー!!
これだよ、こういうのを待っていたんだよワタクシは! ブラボー黒い姐さん!
やっぱり犬社会の付き合い方は人間が教えてはやれないじゃないですか。子犬同士でじゃれあいながら、強く噛んだらケンカになるとか、遊んでもらえなくなるということを覚えていくのでしょうけれど、なかなか昴と遊んでくれる年と体格の近い子犬には巡り会えないし(ララちゃんとジャンボくんぐらいだよ)。
だからといって、成犬のオスだとなかなか子供の昴を相手にしてくれないし。
だからこんな風に、母親に代わって昴に色々なことを教えてくれる優しいメス犬がいないもんかと思っていたのですよ。今回偶然にもこの姐さんに出会えてよかった!

残念なのは、この姐さんがどこの誰なのか聞いてくるのを忘れたということ(泣)
もっとも、うちからはちょっと離れた実家の近くのペットショップですからね。昴の行動範囲内にいるとはあんまり考えられない。
願わくば、うちの近所や相模原公園の常連さんの中にこの姐さんみたいな犬が見つかりますように。

姐さん、ホントにありがとー。

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